
こんにちは調理師の田中です。今回は「通販で購入した冷凍ピザの焼き方とコツ」についてご紹介していきます。
- 冷凍ピザの失敗しない焼き方
- よりおいしく調理するポイント
など、通販冷凍ピザの調理に関することへ参考になるかと思います。
通販冷凍ピザの基本的な焼き方
通販冷凍ピザの焼き方(調理)にはつぎの手順があります。
- 解凍をする
- 調理器具を準備する
- コツを保って焼く
この3つの手順をより詳しく解説します。
①冷凍ピザの解凍
通販に限らず冷凍ピザ全般にいえますが、まず解凍をしてから調理します。

解凍する方法でベストなのは「冷蔵庫で一晩置く」というやり方で、この方法は食材の劣化を防ぎながら解凍できるので衛生面でもおすすめです。
どうしても時間がない場合にはつぎのような解凍方法もあります。
- 自然解凍
‥常温に置いて解凍する方法。冷蔵庫よりも早く解凍できるが食材の劣化も早まるため、とくに夏場などは長時間置くことは危険。 - 電子レンジでの解凍
‥手っ取り早く解凍できるが、電子レンジの特性上”解凍ムラ”が出来やすい。
したがって冷凍ピザの解凍でもっともおすすめな方法が「冷蔵庫」です。
冷凍ピザを調理する前日の夜に、冷凍庫から冷蔵庫へ移しておけば翌日にはきちんと解凍されています。
解凍のコツ:冷蔵庫がおすすめ
冷凍ピザをもっとも失敗なく解凍するには、冷蔵庫を利用するのがおすすめです。
すべて解凍できてもそのまま冷蔵庫内に置いておくことができ、食材の劣化による衛生上の失敗もなく誰でも簡単に冷凍ピザをきれいに解凍できます。
基本的な焼き方②調理器具の準備
つぎは冷凍ピザを焼くための調理器具を準備します。
冷凍ピザを焼くための調理器具にはつぎのものがあります。
- オーブン
‥天板にクッキングシートを敷いておく。250℃に予熱をしておく。 - トースター
‥焼き網からソースがこぼれるのでアルミホイルを敷いておく。2~3分ほど予熱をしておく。 - フライパン
‥焦げ付き防止のためアルミホイルを敷いておく。フタを用意する。 - 魚焼きグリル
‥小さいサイズの冷凍ピザであれば焼ける。もっとも石窯と同じように焼く方法。
調理器具によって準備するものが異なります。
それぞれの特性などを把握することで、より冷凍ピザを美味しく焼くことができます。
調理器具のコツ:温度に気を配る
いずれの調理器具にしても、準備段階から温度をしっかりと考えておくことが大切です。

しっかりと予熱をする、調理がはじまってから温度を逃がさないための準備、などを念入りに行っておくことでよりおいしい冷凍ピザを焼くことが出来ます。
基本的な焼き方③冷凍ピザを焼く
冷凍ピザを焼くときには、なるべく高温でサクッと調理をしていきます。
あまり長い時間加熱をしていると冷凍ピザ内の水分が抜けるため、バサバサな仕上がりになる可能性が高まります。
したがって調理器具に合わせて、適した調理方法で冷凍ピザを焼いてください。
- オーブン‥250℃で約7~8分間焼く。
- トースター‥表面の焦げ具合を見ながら5~6分焼く。
- フライパン‥フタをして弱火で加熱しながら5~6分焼く。
いずれの調理器具もそれぞれの特性があるため、様子を見ながら焼くことが大切です。
ワット数や出力の違いによって調理時間が変わってくるため、しっかりと自分の目で見て確かめながら冷凍ピザを調理してください。
焼くときのコツ:オーブンがおすすめ
もっとも失敗する確率が低いのが「オーブン」です。

なぜなら直火に近づく調理方法ほどコゲなどの失敗確率が上がるためで、トースターやフライパンはより失敗確率が高まる調理方法です。
その点オーブンは火で調理をするというよりも、高めた温度で調理をする方法。
したがって冷凍ピザのもっとも失敗しない調理方法としておすすめです。
通販冷凍ピザ「生地タイプ」による焼き方(調理)のコツ
ピザ生地には2つのタイプ「クリスピー(薄い)」「ディープ(厚い)」があり、それぞれによって焼き方のコツが違ってきます。
クリスピー生地の焼き方コツ
まず通販冷凍ピザで「クリスピー(薄い)タイプ」の生地を購入した場合は、こんな点が焼き方のコツになります。
- なるべく解凍せずそのまま焼き始める。
- 高温で短時間焼く。
通販冷凍ピザで「クリスピー生地」を選んだ場合は、生地の薄さによって加熱すると水分を失われやすくなります。
また生地が薄いために解凍をせずとも簡単に溶けるため、高温で短時間、冷凍のまま焼き始めると美味しく仕上がります。
ただしトッピングが生の状態で乗っている場合には、しっかりと火を通すようにしてください。
ディープ生地の焼き方コツ
通販冷凍ピザの「ディープ(厚い)生地」は別名ナポリ風とも呼ばれ、このような焼き方のコツがあります。
- しっかりと解凍をしておく。
- 高温・短時間で手早く焼く。
この生地タイプの特徴はパンのようにふかふかで厚く、モチッとした食感を楽しむことができる点です。生地が厚いためしっかりと解凍をして、なるべく水分が飛ばないよう短時間で焼くのがコツになります。
参考記事 プロ料理人が伝授!通販で本当にうまい冷凍ピザを見分ける7つの方法
通販の冷凍ピザにふさわしくない調理方法

通販の冷凍ピザを調理するときに、相応しくない(おすすめではない)調理方法と器具についてご紹介します。
ホットプレート
通販の冷凍ピザを調理するときに、もっとも適していないのがホットプレートです。
なぜなら冷凍ピザ調理は「上下から高温の熱で焼く」ことが必要で、ホットプレートは下からの熱のみで調理をする器具のため向いていません。
ホットプレートで冷凍ピザを調理するとトッピング側(上側)にピザ特有の「焦げ」がつかず、また具材に熱が入らないことで生焼けになってしまう恐れがあります。
じっくりと時間をかけることである程度は生焼けを防ぐことはできますが、上火がないため冷凍ピザの醍醐味”トロトロのチーズ”を楽しむという点ではかなり不具合があります。
電子レンジ
通販の冷凍ピザを調理するときに、電子レンジのオーブン機能を使うのであれば適していますが「電子レンジ」として使うのであれば相応しくありません。
いわゆる電子レンジをチンする調理方法は「焼く」のではなく「加熱する」というのが役目で、食材が温まることを前提とした調理方法になります。
したがって冷凍ピザを電子レンジでチンしても全体を温めることはできますが、「火を使って焼いた」ような効果は得られず焦げ目もつかないため本来のうまみを引き出せないという結果につながります。
したがって電子レンジを使って通販の冷凍ピザを調理する場合には、オーブン機能を使って調理することがおすすめです。
通販の冷凍ピザが生焼けになる原因と対策

通販の冷凍ピザを調理したとき「生焼け」になる場合があります。この原因と対処法をご紹介します。
しっかりと中まで解凍できていない
まず1つ目に考えられる原因が「解凍不足」です。
通販の冷凍ピザを調理するときには、冷凍状態のまま行うよりも「しっかりと解凍状態にしておく」ことで生焼けを防ぐことにつながります。
解凍するには冷蔵庫で一晩置く、常温で30分ほど置いて自然解凍させるなど、中までしっかりと解凍させておくことが生焼けを防ぐために大切です。
とくに冷凍ピザは高温で一気に調理することで、水分蒸発によるパサパサ感を防ぎ特有の焦げをつけることができます。したがって、しっかりと解凍できていることが大切な対策です。
低い温度で調理をしている
2つ目に考えられる原因が「低い調理温度」です。
通販の冷凍ピザを調理するときにはしっかりと解凍状態にしてから、一般的にオーブンであれば250℃で7~8分調理するのがベストです。
オーブンの設定温度が低かったり、事前に最適な温度帯まで予熱ができていない、という場合にはしっかりと火が通らず生焼けになってしまう場合があります。
最適な温度帯になっていることを確認して、完全な解凍状態になってから調理することが重要な対策です。
適した調理器具が使われていない
3つ目の原因が「適さない調理器具」です。
先ほどもお話ししたように、通販の冷凍ピザを調理するときもっともおすすめな器具がオーブンです。またオーブントースター、魚焼きグリル、フライパンなども適しています。
そのような冷凍ピザの調理に適していない器具を使った場合には、きちんと加熱ができず生焼けになってしまう恐れがあります。
冷凍ピザの調理に適した器具が使われているか、についてチェックすることも生焼けを防ぐ対策の1つです。
【通販の冷凍ピザ】基本的な焼き方とコツまとめ

3つの調理器具を使った冷凍ピザの焼き方・コツをご紹介してきました。ちなみにピザ生地がクリスピータイプ・ディープタイプに関わらずどちらも調理方法は変わらず「時間の違い」だけです。
この中でもっとも「火の入り方」「焦げ目のつきかた」など、冷凍ピザが美味しくなる可能性を高める調理器具がオーブンです。
オーブンといえばなんとなく使い方が難しい‥と思うかもしれません。
冷凍ピザの調理にはもっとも適した調理器具なので、ぜひ失敗を恐れずオーブンでの調理にチャレンジしてみてください。
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